解体工事に関する保険の種類を分かりやすく解説します【その１】

解体工事における保険

解体工事には、建物や構造物を解体する際に

隣地の外構物や既存の建物、境界などを

破損する事で発生するリスクを伴います。

これらのリスクをカバーするために

解体工事の保険が存在します。

解体工事の保険には、以下のような種類があります。

１．解体工事賠償責任保険

解体工事賠償責任保険とは

解体作業中に第三者に対して

発生する損害を補償する保険です。

解体作業には、建物や構造物を解体するために

使用する重機や道具、作業員が高所で作業するなど

危険が伴う作業が多いため

事故やトラブルが起きる可能性があります。

解体工事賠償責任保険は

解体作業中に発生する第三者の人身事故や

物損事故に対して、賠償責任を負うことに

なった場合に補償金を支払う保険です。

具体的には、解体作業員が解体作業中に落下物を

誤って投げ出し通行人に直撃して

負傷させてしまった場合や、解体作業中に

建物や隣接する建物を破損し

損害を与えた場合などが挙げられます。

この保険では、被害者に対して補償金を

支払うだけでなく事件の原因究明や損害賠償交渉

裁判などに必要な弁護士費用や

裁判費用なども補償されます。

また、解体作業中に作業員自身が負傷してしまった

場合にも、解体工事事業者が負担することになる

慰謝料や医療費・後遺障害補償などを

補償することができます。

保険料は、契約期間や保険金額

解体工事の規模や内容

事業者の経歴や実績などによって変動します。

解体工事を行う際には

このような解体工事賠償責任保険に

加入することが

万が一の事故やトラブルに備えるために

必要不可欠な保険のひとつとなります。