アスベストの分類
アスベストは「発じん性」によって
3つのレベルに分類されます。
発じん性については分かりやすい言葉で言えば
飛散性と考えてよいでしょう。
レベル | 発じん性 | 建材 |
1 | 著しく高い | アスベスト含有吹き付け材 |
2 | 高い | アスベスト含有保温材 アスベスト含有断熱材 アスベスト含有耐火被覆材 |
3 | 比較的低い | その他アスベスト含有建材 |
以下、レベルごとに内容を見ていきたいと思います。
レベル1
柱や梁、天井にアスベスト含有吹き付け材が
吹き付けられていることが多く
この場合レベル1として分類されます。
レベル1は最も発じん性が高く
発塵性(はつじんせい)とは粉塵の発生のしやすさを
指しており、飛散性と同様の意味です
作業を慎重に進めなければなりません。
このためアスベスト除去費用が高くなりやすく
費用相場は1.5~8万円/㎡
程度と考えるとよいでしょう。
アスベスト含有吹き付け材を解体するときの工法には
以下のようなものがあります。
レベル1除去工法
除去工法はアスベスト含有吹き付け材を
下地から取り除く工法です。
取り除く方法はさまざまですが、
専用の機材を使って除去していくことになります。
除去工法では完全にアスベストを
取り除くことになるため
3つの工法の中で最も推奨されます。
封じ込め工法
封じ込め工法とはアスベスト含有吹き付け材の
上から溶剤を吹きかけて外側からアスベストが
飛散しないように封じ込めるというもの。
除去工法と比べると、アスベストが残ってしまう点が
難点といえますが
一方で以下のようなメリットがあります。
※費用が比較的安い
※工事期間が短い
※アスベストが飛散する可能性は極端に低い
囲い込み工法
囲い込み工法とはアスベスト含有吹き付け材の上から
非アスベスト素材を取り付けてアスベスト部分を
密封することで飛散を防ぐというものです。
こちらも、アスベストが残ってしまうという
デメリットがあります。
一方で、工事期間を短縮しやすく
また費用が安いといった特徴があります。
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